10月 09
第40回東海クラシック観戦記3
17番ティーは梶川、池田共に右のラフ。最後に打った遼君はフィニッシュでクラブから
手を離し「あれー」と思ったら、スライスボールで右のフェアウェイに残ったが本人は不満。
ティーグランドで何度も素振りを繰り返し、感じを掴もうとしている。
先生曰く「疲れが出て、壁が作れずに体が開いている」と。
セカンドは、梶川が打つときにはグリーンはおろか、ピンの先端も見えない状態でした。
ちょうどグリーン方向に小山が有ってそれが視界をさえぎっていたからです。
そして、ウッドでラフから躊躇わずに打ったら、私には少しダフッタ様に見えましたが、
グリーン回りのギャラリーから悲鳴に近い歓声が上がり、かなりピンそばの感じが
伝わって来ました。
次ぎに池田もほぼ同じ位置のラフから打ちましたが、これの反応はそれ程でもなく
パラパラと拍手が起こった程度でした。ギャラリーの反応でおよその事は分かりますが
この時は先生と顔を見合わして「・・・・」と言う感じでした。
そしていよいよ遼君です。打った感じは良さそうでした。「ウォー、キャー」とすごい反応。
先生と顔を見合わせて「ベタピン?」「そうみたい」と話しながらグリーン方向に歩くと
双眼鏡を持った人が「すごい、ピン右で1m有るか無いかの所に有る」と叫ぶのを聞いて
先生が「すごい男や。たいした男や」と感動しています。
この時点で、回りの人達とは親友の様に言葉を交わし皆が興奮の絶頂です。
梶川も近くにオンしていたがバーディパットを外してしまった様です。
池田もバーディは取っていない様子です。そして「難無くバーディーを取った」と
双眼鏡のお兄さんが教えてくれましたが、ギャラリーの反応で丸分かりで又興奮。
これで3人が-13で並んで最終ホールを迎える事になりました。
18番のオーナーは遼君です。ドライバーでフルショットですが、
又右にすこし吹けた様な球です。
「フェヤーウェイ、ラフ?」と先生。「きわどく無い?ひょっとしたらラフかも」と私。
次ぎに池田ですが、ちょっとこのホールは雰囲気が違っていました。
顔の表情が引きつっている様な感じがしました。自分のキャディーにクラブで指して
何かを言いました。キャディーが動きました。見ると、折れたティーが落ちていて
キャディーにそれを拾えと言っていました。「少し神経質になっているね」と先生に言うと
「去年、ここで池に打ち込んで優勝を逃しているからな」と言われ初めて知りました。
いつもよりも時間を掛けた様に思いましたが、案の定、左に引っかけてギャラリーよりも左の
カート道方向に飛んで行った様に見えました。但し、左からせり出している木が邪魔で
何も見えません。「OBか?」と先生が言うと「左はOBは無いよ」と隣に居るちょっと気障な
お兄さんが自慢げに教えてくれました。
梶川はフェヤーウェイのほぼセンターに置きました。
この時点では全てのギャラリーが18番に集結しているので自由に動く事が出来ません。
左側のカート道をゆっくりゆっくり歩きます。私の足も限界です。つま先は痛い、
腰もふくらはぎも悲鳴を上げています。しかし、そんな事は言っておれません。
ボランティアの方に、全英オープンの様にフェヤーウェイを歩いても良いかと誰かが聞くと
「プレイオフが有るかも知れないので無理です」と言われていました。
一番飛ばなかったらしい梶川が最初にセカンドを打ちましたが結構良いショットでした。
ギャラリーの反応も大きくて、グリーンを捕らえた様です。
池田はなかなか打ちません。かなり時間を掛けています。
競技委員を呼んで居るのか?と誰か。
「テレビカメラが動いたから打ったぞ」と誰かが言いましたがギャラリーの反応は無し。
少しして「アーア、ギャー」と言う悲鳴に似た反応が起こりました。「池か」と誰か。
いずれにしても結果が悪かった事は雰囲気で分かりました。
そして、少し歩いて、フェヤーウェイを横切って右のラフを歩きました。
まだこちらの方が左に比べて若干空いて居る様に思いました。
やっとの思いで遼君のセカンド地点に近づきました。やはりラフに止まっていました。
「プレーに入りますから止まって下さい」の声で静寂と緊張が・・・
アイアンでフルショット。高く上がったボールは若干フェードに見えました。
静寂の後のギャラリーの反応はこれまでに無くすごい物でした。
とても私の文才では表現できません。二人は必死でグリーンに向かいました。
目の良い先生が先に行って振り返って、両手を60cmくらい広げてピンとの距離を
教えてくれました。私は、何か神がかり的な物を感じました。
梶川はほぼグリーンのセンターに乗っています。池田が池手前から第4打を打ち乗せました。
梶川はあっさり打ちましが、ナイストライで3メートルオーバーでした。
この時点で99%遼君の勝利が決定しました。
遼君のカップインの瞬間は鳥肌が立つのを感じました。少し目頭が熱くなりました。
すごい高校生が現れたものです。本当のスーパースターの誕生を実感しました。
人気、実力共に日本一です。素晴らしいの一言です。
優勝インタビューが又泣かせました。「最後まで沢山のギャラリーの皆さんに見守られて、
最後のセカンドの大歓声が価値を示してくれて鳥肌が立ちました。「一年努力してまた
良いプレーをお見せ出来る様に頑張りますのでこれから応援を宜しくお願いいたします」
石川遼君、頑張って世界に羽ばき、世界NO1を目指せ。応援しているぞ!!!!
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